
こちらのページではドンブラザーズVSゼンカイジャーの感想と考察をしています。
ネタバレは後に記載していますので、ネタバレを見たくない方はお気を付けください。
ネタバレなしの感想
ドンブラザーズとゼンカイジャーの映画は全体的に良い作品でした。
喫茶ドンブラとカラフルのセットの差し替え作業は大変だったろうな・・・と制作側の感想も・・・。
しかし、ソノイの扱いがとても残念に思いました・・・。
また、マスターとは何者なのか?についても詳しく説明はありませんでしたが、よく視ていれば理解できる正体バレがあったと思います。
いろいろと書きたいですが、ネタバレになりそうなので、あとはネタバレで解説していきたいと思います。
ネタバレありの解説と考察
幸せではないお供達の理由
劇中では桃井タロウがいなくなり、桃谷ジロウがリーダーのためお供達が本当の幸せではない生き方をしていました。
劇中では桃谷ジロウに気を使って自分たちの意思を表現できないという事でしたが、自分的には別の見方をしていました。
忠誠を誓う存在がいなくなったため
桃井タロウがいなくなったことにより、お供達は忠誠を誓う存在がいなくなってしまいました。
つまり忠誠を誓う存在がいなくなり、頭で考える生き方になってしまったという事です。
そのため頭(脳人)で考える生き方になり自分の本当の気持ちではなく、お金のために生きる生き方を選ぶようになっていました。
私の考えている桃井タロウは潜在意識と同義ですので、潜在意識つまり自分の感情に忠誠を誓う生き方でなくなってしまったため、幸せではない状況に陥ってしまったという事です。
自分の気持ちに従って生きるのではなく、他人に気を使ったり、他人の為に生きていたこと、それが不幸な生き方という事を今回の映画では表現をしていました。
映画でもドンブラザーズは人間の生き方についてのメッセージを詰め込んでいて安心しました。
ギアを表すナルト
桃井タロウが記憶を取り戻す際に、ナルトがぐるぐる回っていましたが、あれはナルトをギアと見立てた演出だと考えています。
ドンブラザーズでは雉野つよしのラーメン屋などで登場していますが、今回はギアをイメージしていると考えています。
ゼンカイジャーとドンブラザーズはギアのある並行世界だからです。
マスターは神様

私が考えていたように、喫茶ドンブラのマスターは神様でした。
その理由を説明していきます。
五色田介人の知り合い
介人が双子だったのか?という疑問がありましたが、双子ではない事が父親から告げられます。
その後、介人は双子がいないならマスターは誰なのか?分かった表情になりました。
あれは介人が神様が助けに来たという意味ありげな表情だったと感じています。
介人が驚かずに喜びの表情で迎え入れる存在、それはゼンカイジャーの最終カイに登場した神様だったからでしょう。
ゼンカイジャー最終カイの神様とのやり取り
ゼンカイジャーの最終カイ、神様と介人の決闘「じゃんけんシーン」の後のセリフのやり取りに
神様「これからは、今まで作った世界 一つ一つを大切にするよ。」
介人「これから作る世界も・・・だろ」
介人「どんどん作って、全部大切にしてよ!」
介人「その方が楽しい」
というシーンがあります。
これはドンブラザーズへ伏線と捉えても良いかもしれないセリフと考えています。
このセリフの後に神様は新しいギアのある世界であるドンブラザーズの世界を作り出し、そして喫茶店のマスターとして生活を送っていると考えられます。
だからこそ、喫茶どんぶらのマスター介人が助けに来たときゼンカイジャーの介人は驚かずに、神様が新しい世界を作ってその世界を大切にしていると嬉しくなった表情だったとも受け止められます。
気になる方は是非ともTTFCで確認して頂きたいと思います。
機界鬼になる大野の衣装
機界鬼になる大野の衣装はゼンカイジャーの最終カイに登場した神様が着ていた白いダウンベストでした。
そして機界鬼はギアのイメージで作られたヒトツ鬼でしょう。
ゼンカイジャーはギアの並行世界を表現した作品、そしてドンブラザーズもギアのある世界。
つまり、ゼンカイジャーとドンブラザーズは神様の作った並行世界であり、何らかの理由でトジテンドの影響がなかった世界という事でしょう。
もしくは介人との戦いの後にドンブラザーズの世界を神様が創造したと考えた方が良いかもしれません。
ゼンカイジャーの世界から移りドンブラザーズのマスターとして生きていたという事だと思います。
井上大先生は説明をしない
ドンブラザーズが好きな人の多くは脚本家の井上敏樹、井上大先生の事をよく知っていると思います。
井上大先生がゼンカイジャーの五色田介人にマスターと対面するシーンでわざわざ「神様ありがとう!」なんて説明するようなセリフを言わせるような三流脚本家でないことは理解されていると思います。
井上大先生は視聴者に詳しく説明はせずに視聴者に考えてもらう、理解してもらう事を重視している脚本家だと思っています。
ですので、あのシーンは井上大先生から視聴者へ「言わずともわかるよな」というメッセージ性のあるシーンだと管理人は思っています。
だからこそ、あのシーンはゼンカイジャー五色田介人がマスターの風貌をした神様だという事を理解したシーンであり、神様が助けに来てくれたという意味合いのあるシーンだと考えています。
ゼンカイジャー立場逆転のキャラクター設定
ゾックス | 神様 | |
ゼンカイジャー | ヒーロー | 敵 |
ドンゼン | 敵 | 永遠のヒーロー |
ドンブラザーズVSゼンカイジャーではゾックスと神様を本編のゼンカイジャーとは立場が逆転をした表現をしています。
今までのゼンカイジャーではゾックスはゼンカイジャー側の世界を守る存在でしたが、ドンブラザーズVSゼンカイジャーでは世界を支配する悪役として登場しました。
そしてゼンカイジャーでは神様はトジテンドの中に潜り込みギアに世界を閉じ込める悪側でしたが、ドンブラザーズVSゼンカイジャーでは世界を守る永遠のヒーローとして登場しました。
ゾックスも途中で目を覚ますことになりましたが、本編のゼンカイジャーとドンブラザーズVSゼンカイジャーの立場が逆転しているゾックスと神様も注目ポイントだと思います。
機界鬼
機界鬼はギアの世界を表現したヒトツ鬼だと思います。
そのためゼンカイジャーとドンブラザーズの並行世界がこの映画で表現されていると考えています。
良かった点
柏餅屋
柏餅を買い求めていたお店は、第9カイでも登場したお店でした。
本来の夏美はそのまま
夏美が登場しましたが、夏美は夏美のままで良かったです。
みほは夏美の夢だったので性格も穏やかでしたが、本来の夏美は気が強かったり、あまり良い性格ではなかったので、つよしが夏美に頭が上がらない点に納得できました。
雉野つよしが社長でなくなり、お金が無くなったら・・・つよしと夏美の関係は大丈夫なのか?心配です・・・。
桃井タロウに忠誠を誓い続けたソノイ
桃井タロウがいなくなったドンブラザーズの中でソノイだけが桃井タロウに忠誠を誓い生きていました。
桃井タロウに忠誠を誓い生きる事は自分の気持ちに忠実に生きる事。
だからこそ、おでん屋を引き継いで型にはまらない生き方をしていました。
桃井タロウとソノイは表裏一体の存在でしたが、桃井タロウを理解したソノイだけが一番幸せな生活を送っていました。
ルミちゃん
桃谷ジロウが入院した病院の看護婦さんがルミちゃん似という点に満足できました。
ここでルミちゃんだしてくるのか・・・と驚きました。
疑問とモヤモヤ
桃谷ジロウの性格
ドン49話にて桃谷ジロウが更生された?性格なのに映画になったら以前の桃谷ジロウのようになっていました・・・。
せっかく悪ジロウと善ジロウが一体化し進化したと思ったら、1年足らずでドラゴンファイヤーズの時の桃谷ジロウになってしまいモヤモヤしました・・・。
考察してみると、豪田の資産やドンブラザーズの地位などが桃谷ジロウを以前の性格に戻してしまったのかもしれません。
猿原真一の言う金には人々の欲と怨念に塗れているせいかもしれません・・・?
自由を求める猿原真一
猿原真一が塾を桃谷ジロウに開いてもらったという事ですが、猿原真一の性格からして本当に望んだことだったのでしょうか?
猿原真一は自由人であり、お金の悩みもないはずなのに、塾の教授?になっていました。
猿原真一であれば塾などに縛られることを嫌う事でしょうし、お金を必要としないと思います。
ですので、塾など定時に生徒を招いて講師として生活することは喜ぶどころか、嫌うはずだと考えています・・・。
タロウ汁が残っていた???
桃井タロウが倒された後、ソノイが桃井タロウに一度もらった命を戻すという事でタロウ汁を吐き出しましたが、タロウ汁は既におでん屋で流れていたはず・・・。
タロウ汁が残っているとすれば、元のソノイの性格に戻らなかったはずです・・・。
せめてみんなのポイントをかき集めて桃井タロウを生き返らせるといった内容にしてほしかったと考えています。
そしてソノイが死ぬという、なんともモヤモヤする内容でした・・・。
もし次回作があるとすれば、きっと死んでいなくて寝ていたという大野の母親みたいな表現で復活するでしょう・・・。
小ネタ
ブンオレンジ
鬼頭はるかがカラオケボックスで男性をはべらせているシーンに今後ブンオレンジになる相馬理さんが登場しています。
台詞は少ないですが鬼頭はるかとのやり取りがあるイケメンです。
5
桃井タロウが鬼頭はるかに会いに行った際にカラオケボックスの外で話をしていました。
その際に桃井タロウの上に「5」がありました。
あれは「ドンブラGo!大集合」のGO=5なのか?もしれません・・・?
amour evasion
犬塚翼とソノニのお店は「amour evasion」というお店でした。
amour evasionとは日本語で「愛の逃避」という意味です。
犬塚翼とソノニらしいショップ名です。
映画のドンブラザーズのメッセージ
今回のVシネクストのドンブラザーズが視聴者に送るメッセージについて解説していきます。
自由に生きる大切さ
桃谷ジロウがお供達にフォーメーションを取り入れさせましたが、フォーメーションはヒトツ鬼には効果がありませんでした。
また、フォーメーションを採用したためにお供達のやる気が薄れ、自分の思うように行動できないモヤモヤがドンブラザーズ内で溜まっていました。
これは型にはまった生き方行動はうまくいかない事を表現しています。
人間はマニュアル道理に行動するのではなく、個人の想いどうり、自由に行動する事で物事がうまくいくことを伝えたいのではないか?と考えています。
更に今回のドンゼンは完全に型にはまらない戦隊作品でした。
幸せは地位や名誉、お金ではない
桃谷ジロウがお供達に会社と社長の座を用意したり、塾を用意したり、自分のやりたい事ではなくお金のために行動したり他人の為に行動することは幸せにつながらないという事を表現しています。
確かにお金は必要かもしれませんが、お金を中心とした生き方ではお金が主役になった生き方になってしまいます。
人生で大切な事は自分自身が主役であること。
だからこそ、自分が望む生き方ではなく他人が喜ぶ生き方、お金が儲かる生き方をしていたために、ドンブラザーズが嫌になってしまったと考えています。
今回の映画の桃谷ジロウは最初の頃の桃谷ジロウと同じで人を従えたくなる性格に戻っていました・・・。
他人に干渉される生き方、自分中心でない生き方は自分を不幸にしてしまいます。
そういったことを今回の映画のドンブラザーズではメッセージとして伝えたいのではないか?と考えています。
stand fm
管理人が今回の内容を語った音声SNSです。
長時間録音になりましたので、ラジオ感覚でお聞きください。